その相続、本当に「普通の手続き」で終わりますか?
相続のご相談で、私たちが最初に感じる違和感があります。
それは――
「これは簡単に終わると思われているが、実際はかなり難しい」
というケースです。
「戸籍を集めれば終わる相続」と思っていませんか?
相続=
✔ 戸籍を集めて
✔ 銀行を回って
✔ 書類を出せば終わる
そう思われがちですが、それは“条件が揃っている相続”だけです。
実務の現場では、
最初から“高難易度”のサインが出ている相続が少なくありません。
こんな兆候があれば、すでに高難易度です
一つでも当てはまれば、
その相続は「通常ルート」では進まない可能性があります。
- 相続人が誰なのか、正確に言えない
- 戸籍がどこまで遡るか分からない
- 相続人同士が直接話していない
- 不動産の名義が古いまま
- 遺言書があるが、内容に不満が出ている
- 何年も手続きが止まっている
- 「誰がやるのか」で揉めている
これらはすべて、
相続が“事務”ではなく“調整案件”に変わっているサインです。
高難易度相続の本当の難しさは「書類」ではありません
難しいのは、
戸籍の枚数でも、書類の厚さでもありません。
本当に難しいのは――
- 誰が主導するのか分からない
- どこまで進めていいのか判断できない
- 一つ動かすと、別の火種が生まれる
- 正解が一つではない
つまり、
手続きを進めること自体がリスクになる相続です。
よくある“詰みパターン”
高難易度相続で多いのが、次のような状況です。
「とりあえず戸籍だけ集めた」
「とりあえず銀行だけ動いた」
「とりあえず不動産をどうにかしようとした」
結果、
✔ 他の相続人の不信感が高まり
✔ 話し合いが完全に止まり
✔ どの専門家にも引き継げなくなる
部分的に動いたことが、全体を壊すのです。
高難易度相続は「設計」から始めなければなりません
このタイプの相続では、
- どこまで調べるのか
- どこから触るのか
- どの順番で進めるのか
- 誰の合意を最初に取るのか
を最初に設計しなければ、
どんなに正しい手続きをしても前に進みません。
行政書士法人檀上事務所が最初に行うこと
私たちは、いきなり書類を作りません。
まず行うのは、
- 相続人関係の整理
- 感情的対立が起きやすいポイントの把握
- 今後「揉める可能性」の洗い出し
- 手続きを進めてよい範囲・止める範囲の線引き
つまり、
「動かしてよい相続かどうか」を見極めることです。
これは「時間がかかる相続」ではありません
「慎重に扱わないと壊れる相続」です
高難易度相続は、
急げば早く終わるものではありません。
むしろ、
急ぐほど、遠回りになる
それが現実です。
もし、今あなたの相続が止まっているなら
それは
「あなたの判断が遅いから」でも
「誰かが悪いから」でもありません。
ただ一つ、
最初から“普通ではない相続”だった
それだけかもしれません。
相続が進まないときは、「やり方」ではなく「難易度」を疑ってください
行政書士法人檀上事務所は、
誰も手を出したがらない相続
途中で止まってしまった相続
最初から複雑な相続
そうした案件を前提に、
壊さず・揉めさせず・止めない進行を重視しています。
