開業準備で一番大切?風営法の「周辺調査」とは ― お店の未来を左右するチェックポイント
◆ はじめに
「いよいよお店を持とう!」とワクワクして物件を探しているとき。
実は見た目や家賃、内装だけでなく、法律上“使えるかどうか” を確認することが欠かせません。特に風営法に関わる業態(バー、コンカフェ、クラブ、キャバクラなど)を考えている方にとって避けて通れないのが 周辺調査 です。
◆ 周辺調査ってなに?
周辺調査とは、簡単に言うと「その物件の周りに法律で営業が禁止される施設がないかを確認すること」。
風営法では、
-
学校(小中高)や幼稚園・保育所
-
病院や診療所
-
図書館、公園、児童福祉施設
など、子どもや一般市民が集まる場所の周囲一定距離内では、風俗営業や一部の深夜営業が禁止されています。
つまり、どんなに立地が良くても「周辺NG」なら許可は下りません。逆に言えば、調査でクリアできれば安心して事業を始められるのです。
◆ なぜ大事なの?
「契約してから調べたら営業不可だった…」というケースは実際に少なくありません。内装工事を始めた後に許可が取れないと、数百万円の損失になることも。
周辺調査を早めに行うことで、
-
ダメな物件を早期に見極められる
-
許可取得のスケジュールが読みやすくなる
-
投資リスクを大幅に減らせる
というメリットがあります。
◆ どんな流れで調べるの?
-
地図で確認:候補物件の住所をもとに、地図上で周囲の施設をチェック。
-
現地調査:実際に足を運んで周囲を歩き、看板や施設を目視確認。
-
距離を測る:規制対象施設からの距離を実測やツールで算出。
-
写真・報告書:調査結果をまとめ、安心して契約判断できるようにする。
行政書士が行う調査では「条例ごとの距離基準」や「対象施設の解釈の違い」まで踏まえます。これは一般の方が独自でやるには難しいポイントです。
◆ まとめ
周辺調査は、「お店を出せるかどうか」を左右する大切なステップです。
開業を考えている方は、ぜひ「物件契約前」に調査を行いましょう。これだけで失敗のリスクを大幅に回避できます。
当事務所では、候補物件の確認から調査報告書の作成までトータルでサポートしています。安心してスタートできるよう、まずはお気軽にご相談ください。